ウォーターサーバーの水ボトルやボトル郵送時の段ボールに記載されている賞味期限、多くの場合開封しなければ半年から1年前後の期間を記載していますがそもそも水って腐るんだっけ?と思った方いらっしゃいませんか??賞味期限はあくまで安全に美味しく消費可能な期限であるため、衛生面より品質保持についての期限です。そのため賞味期限を過ぎたら腐っているということにはなりませんが、加工食品や鮮魚・精肉などに比べて、水は傷んでいるのかが判断しづらいですよね。
衛生面は大丈夫?
基本的に水は無機物ですので腐りにくいです。しかしウォーターサーバーの水をコップに入れた状態で放置したり、ペットボトルの水に口をつけて飲んだあと数日間その水を飲み続けたりするのは衛生的とは言えません。これは水道水のように塩素消毒されたものにも同じことが言えます。水道水を浄水器に通し、塩素の除去を行っている場合はさらに注意が必要です。消毒用の塩素がなくなった無防備な状態の浄水を放置したら水道水よりも雑菌が繁殖する可能性が高いです。
また、ペットボトルを再利用して水筒代わりに使ったことはありませんか?空のペットボトルは既に雑菌が付着している可能性があるため、これもまた安全とは言い難いです。最近は可愛い柄のペットボトルやおしゃれな形のボトルもあるので、つい「もう一回使おう!」となる気持ちはわかるのですが、衛生面を考えるとおすすめはできません。
川や海の水はなぜ腐らない?
ではなぜ大量の水が常に存在する川や海の水は腐ることがないのでしょう。それは川や海の場合は日々水が入れ替わり、循環しているためです。実はこの循環していることが海の水や川の水が腐ることのない最大のポイントです。細菌の繁殖は循環させることで抑えることが可能で、反対に循環を止めてしまえば川や海の水も腐ることになります。公園の池なども水が循環していない場合、様々な有機物のせいで悪臭を放つ場合があります。それはまさに水が循環していないからなのです。「流れる水は腐らず」ということわざもありますが、それは「活動していれば絶えず進歩する」という比喩表現だけでなく、実際の水にも当てはまるんですね!